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言葉のトレーニング

まとまった文章を書く練習。

Youtuberで年収20億円は簡単なことだろうか

○始まりはピコ太郎

 たしか、ピコ太郎は今年の紅白に出るのだろうか、世界中であの人は今は人気者だから、きっと大金が入るのだろうとか、母がそんなのんきなことを言っていたのが前振りだったと思う。

 夕食時に隣の兄が言った。

「今はユーチューバーで普通に年収20億円の人もゴロゴロいる」 

「ただゲームやって騒いでいるだけ、誰でも出来ることで年収20億円。もう時代が違う」

 自分はバイト帰りで疲れていたことや、また兄がクチャラーなので隣にいられるだけで気分が悪かった(どうやったらたこ焼きをくちゃくちゃ食べられるんだ)ことからか、つい反論してしまった。

「ただゲームやって騒いでいるだけのユーチューバーなんてたくさんいる。だけどその人たちの多くはお金になっていない。ゲームやって騒いでいるだけで年収20億円になれるわけではない」

これに兄は反論した。

「だけど20億円もらっている人はゲームやって騒いでるたけだ。あんなん誰でもできる」

 だから誰でも出来るんならほかの世界中の山ほどいるゲームやって騒いでいるだけのようなユーチューバーも年収20億円になっていないとおかしいだろう、と言おうとしたところで母親が間に入って話題が流れた。自分はムカムカしていたので席をたった。

 だが部屋に戻ってからも心のモヤモヤが収まらなかったので、以下に兄の発言に対する反論を書くことで気を晴らすことにする。

 反論文章なので、ユーチューバーになりたい人や、兄の先の発言に同意される方はこの

先を読むのはやめた方が気分が良いかもしれない。

 

 ○ユーチューバーで年収20億円は簡単なことだろうか

 今、社会でユーチューバーと呼ばれる人たちの中には、ゲームをやって騒いでいるだけのように見えるのに年収20億円になっている人もいる。でははたして、ユーチューバーで大金を手に入れることは簡単なことなのだろうか。

 たしかに、ユーチューバーの方々がやっているゲームの多くは誰でもが出来るように作られたもので、操作性も複雑なわけではない。だから、ゲームをやること自体は難しいわけではない。

 しかし、宝くじを買うことが簡単だからといって宝くじで大金を当てることが簡単とはならないように、ゲームをやるという行為が簡単だからといってユーチューバーという活動が簡単とは成り立たないと自分には思える。

 それに、ゲームをやっている動画を発表して大きな利益を得ている人というのは、多くはそうした活動がまだ広く知られていなかった頃に始めた先駆者の方々ではないだろうか。時代の流れを先読みし、周りがやっていないとしても自分に出来る新しいやり方を発見して利益を得る。これは決して簡単なことではないと思う。

 加えて、運の要素も多くあるだろうし、また自分の声を世界中が聞ける状態にするのだから、もちろんプライバシーの危険もある。

 したがって、たとえゲームをやって騒いでいるだけのように見えたとしても、それによってユーチューバーとして成功して活動を行うことを簡単なことだとは自分は言えないと考える。

 そのように考える人たちは、ユーチューバーという活動の表面的な部分だけを見て判断しているのではないだろうか。それは自分には不適切な考え方ではないかと感じられてしまう。

 以上より、自分はユーチューバーで大金を手に入れることは簡単なことではないと考える。

 

○終わりに

 深夜2時40分。キーボードの練習もそっちのけで一気にこの文章を書き上げた。おかげで大分気は晴れたのだけれど、残念なことに兄がクチャラーという問題は未だ解決を見ていない。

 

 

〈参考文献〉

文章を書いている最中にあの本では何て書いてあったか、と思い返した本です。

議論術速成法 香西秀信

新型書き小論文 樋口裕一